<福島県郡山市西田町> <季節の旬野菜を創作する「和食処陽庭」
陽庭 <旬な野菜をアレンジメントする和食処「陽庭」>

■福島県には、太平洋沿岸に位置する「いわきから相馬」までの浜通り地方。
白河から福島までの中通り地方。そして南会津から喜多方までの会津地方がある。この3地方は、阿武隈山脈と奥羽山脈に遮られて、気候風土が様々に異なる。それ故に、食の文化も歴史的に多様化している。
■しかし、現在では市町村の道路も整備されて高速道路も県内を二本縦走している。白河から伊達郡内までの東北自動車道。いわき市から西会津までの磐越道がある。その磐越道郡山東ICから程近い所に、今回旅した和食処「陽庭」がある。

■昔懐かしい小さな丘の上に建つ農家。
庭先には、西田地区特有の枝垂れ桜の木が植えられていた。梅の蕾も大きく膨らみ、厳しい冬を乗り越えてもうすぐ開花する。誰が名付けたのか陽の当たる庭「陽庭」。懐かしい匂いを嗅ぐ事ができるでしょうか。

「陽あたりの庭」
■昔は藁葺き屋根だった所を、周辺の農家もトタンを被せている。
この民家も、外側はトタン葺きに修復されていたが、家の中から見上げると藁葺きそのものだった。黒く光った竹に、しっかりと藁束が括り付けてあった。桁や柱は昔のままに残して、壁は漆喰で塗り固められている。板間に木の食台。豪華な飾り物も無い。だから落ち着くのかも知れない。

■縁側に腰を下ろして、ぐるりと周囲を見渡すと小さな水辺があった。
何でも、山の上に水場があり庭先に流れてくるそうである。そこには、クレソンとセリが自生していた。季節になると、付近にはタラの芽。ヨモギ。アサツキ。ノノシロ。コシアブラ。等の山菜が採取できるとか。野菜などは地物だから、旬菜創作師にとっては場を得ているのかも知れない。
庭先
「モノトーンの世界」

■赤土壁の上に塗られた白い壁。
漆喰は、僅かに通気性があり部屋の湿度を適度に保つ効果がある。室内では、眩しい白の反射光を煤黒い柱や桁が程よく調和して落ち着きを取り戻している。

■和紙から漏れる仄かな明かりが、卓上を照らしている。旬の野菜や創作食材は、けっして高価でも豪華な素材ではない。しかし、その表情を読み取り素材を活かす術は創作師の個性でもある。
落ち着きのある情緒的雰囲気を背景にして、旬菜を調理盛り付けする心意気を、ゆっくりと味わってみたいものです。
「野菜の三種盛り」
■右から、辛味大根おろし。油揚げ。ネギとエビ。
中央は、オクラの天麩羅。山で採取した自生アサツキ。
左側は、フキ。オクラ。マヨネーズ和え。よつづみのジュース。

豆腐「手造り豆腐」
■乳度14%の豆乳から、寄せ風に造っています。
その味は、一口頬張ると実にまろやかで豆の香りがしました。何でも、天然ニガリを使用しているそうです。私も、豆腐を手造りしているのですが、是非味わいください。お勧めします。
「ウドと菜の花の梅白和え」
■舟形皿に盛られた春の食彩。
菜の花とウドを、白和えにしたサッパリ味の旬菜でした。
食材創作の手間がかかっているようなので、中々家庭で味わえないかも。

「ほうれん草のパリパリサラダ」
■大きなほうれん草の葉を、パリッと揚げているからおもしろい食感でした。ドレッシングは、バルサミだったかのように思う。だいたい、私はこんな料理は食べた事が無いんですよ!
「イトヨリダイの蓬揚げ」
■これまでは、野菜固有の香りと食感を大切に調理していたかと思う。
この料理は、イトヨリダイを蓬を絡めて揚げてあり、中程に長いもを挟んでいる。他に、セリ。ナメコ。フキノトウをカラッと揚げて、ゆかり塩で戴きます。是が又、魚の臭みも無く長芋がお似合いでした。

「グラニテ」
■油物を食した後は、お口直しに赤ジソのシャーベットを戴きました。しゃきしゃきっとして、仕切りなおしの気持ちになる。



「シーフードのマヨネ焼き」
■次なる膳は、シーフードを食材にしたガーリックマヨネ焼き。
カラフルな野菜でレイアウトしているが、どちらかと言えばコッテリ風味かな。
それにしても、料理の盛り付けは大目でした。

「こだわりのデザート」
■そして珍しい食材を発見しました。
バニラアイスとフルーツまでは分かりますが、おからのケーキに熟した柿をジャムにしていた。どれも是も、初めて食したものから季節感を髣髴させる斬新な旬野菜の創作劇でした。因みに、最後のコーヒーを飲んでいるとき、フト気が付きました。何と、食味に魅了されて、ニンジン炊き込みご飯を撮影するのを忘れちゃいました!

◆おしながき:週変わりランチメニュー:1,029円。月替わりAコース:1,550円。 Bコース:2,625円。

■厨房は、女性オンリーのスタッフです。
もちろん、創作師も若い女性です。関西の有名料理学校卒業。その後、和食旬菜を心掛けて修行してきた方です。
特に女性グループのお客様が多いように見受けられますが、男性陣も隠し和食処として御利用しては如何でしょうか。


陽庭アクセス:福島県郡山市西田町大田字上洞595−1
※詳細につきましては:TEL024:972:2280 ※ご予約頂けますと待ち時間が少なくなります。
郡山市からR288三春方面。ダイユーエイト手前(案内看板有り)から左折して日和田三春線に至る途中左側。
国道から車で3分ぐらい。
●営業時間:平日ランチ:AM11:00PM3:30。 夜の部:PM5:00PM9:00。日。祝日:AM11:00PM9:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)

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