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 渡辺良雄の郡山夜遊びナイト

 
New  Story  実録。タクシードライバー夜の事件簿
Magazine 出演魚。 熟女魚 尺上山女魚。   川芸者 産卵ウグイ。   マブ魚 婚姻色オイカワ
疑似鈎詐欺師。 Koriyama City Fukushima Japan Yoshi .w
熟女魚物語り。
十二章あらすじ。
1989年。夢にまで見た大山女魚に魅せられて、福島県南会津の本流に足繁く通い詰めていた。
 しかし、出逢うための条件とは。時季もあれば時期もある。朝マズメ其れとも夕マズメなのか。
 川面に佇む度に、熟女魚から難問が次々と提起され思案に耽る日々が続いていたのである。

山女魚館物語Prologve <この物語りは全てフィクションです。>
 第十二章。 <熟女魚を騙す色事師.足手纏いにされたその棲家に踏み込んだ。!>




「鉄の贈り物」
◆ルアーフィッシングを始めて、10年足らずと経験豊富とはトテモ言えないが、魚種によって色好みしているのではないかと疑問を抱いた。以前、渓流でイワナを狙っていた頃は、剥き出しのG地金(真鍮下地色)に大雑把な黒や緑の単色系が多かった。

早春期の本流岩魚も同じく、アンダーカラーをメインにヒットをモノにしていた。処が...である。実績あるヒットルアーをセレクトしていても、6月に入るとヤマメのアタリはピタリと停止してしまうのだ。ルアー覚えたての頃は、トラウトに効果のあるヒットルアーと聞けば、ミノー&スプーンに限らず即座にテスト収集。
しかし、実釣を積み重ねていく内に、実績と比例して浅はかな思惑はドンドン外れていく。その時、時季により水中で何かが変化するのではないかと感じていた。相手の心中を察する心得は、己を捨てて対する元に心移すことなり。


「渓流と春の本流」飯豊連邦 西会津
5月。渓流の流れは、山々の雪代水を集めて日増しに激しくなる。
やがて、ブナの芽吹きが山麓に到達する頃には、本流の水量も落ち着き透明度が極めてクリアとなってくる。
イワナに限らずヤマメが主に食しているのは、1pにも満たない水生昆虫だ。
渓流との違いは、春の本流筋にはクチボソ等の小魚が群れている事ぐらいだった。イワナ狙いの場合には、春から初夏。産卵期を迎える初秋に掛けても、ヒットルアーの色彩に変化は殆ど見られない。しかし、初夏を迎えた本流山女魚に限って大きく異なることに注目した。

◆通い慣れたポイントは、一目でその活性が判断できる迄になっていた。水位と水色から判断して、確実に着いている確信がもてる。本流筋のキャストフィールドは、背頭と中流域。そして、その流れがオープニング(展開)する瀬尻となる。
そのポイント形成範囲は、30m〜50mと範囲が広い。
6月上旬頃は、最後部のオープンフィールド付近で、クルージング(テリトリー遊泳)している事が多く見られる。水温が15度を越す中旬になると、活性力が増す中流域に進出。この時期から、大山女魚の独壇場となってくるのだ。メインステージで、熟女魚とのマッチプレーとなるが、ある程度の経験(勉強代)を積まなければ、イザと言うとき役立たずと罵られる事になる。

「擬餌鉤とは何ですか。」
◆日本には、古くからテンカラ毛鉤釣りがあり、西洋にはフライフィッシング(毛鉤釣り)があった。その違いとは。テンカラ毛鉤は、十尺程の竿に長さ分の縒り糸。その先端には、主に鶏のネック(首毛)を蓑毛にした虫鈎を用いて、イワナや山女魚を食料として釣り上げていた。その釣り方は、狭い日本の渓流に合い相した釣り方であり、水面に浮かす。打ち込み動かす。水中を引き回す等、渓魚を惑わすためにあらゆる手立てを駆使する。

◆それに比べて、西洋のフライフィッシングとは、短い竿(3m以内)にラインをストックするリールが取り付けられている。ラインの長さは、約30ft。フライ(毛鉤)を遠くのポイントにキャスティング(投的)するので、フライそのものに動作能力を保持させている。
分かりやすく言えば、ドライフライ(水面に浮くもの)。ウエットフライ(水中を泳ぐもの)。ストリーマ(小魚を模したもの)と、区別されている。詰まり、トラウト(鮭鱒属)にマッチング(合理的)したフライを選定して全てを託すのである。

もっとも、一番の相違点は食するために釣り上げるのと、全てがスポーツゲームとしての位置付けでは、大きな違いが生じてしまいます。獲物を確保する目的と、再放流するのとでは考え方の原点から異なりますので仕方ありません。

山女魚ヒットルアー。
◆ルアーフィッシングは、小魚を模した形(ミノー)やスプーンの湾曲を利用して、水中を泳がせるものがある。その種類は、大きさや異なる形と色。フローティング(水面)とシンキング(水中)タイプ。それに重さがあり遠くまでキャストできるようになっている。是を総じて、昔から擬餌鉤と言われている。

<総論として。>
漁的に、そして趣の暮らしに違いは有れど、色彩を敏感に活かせる感性がなければ、夢の世界に入りこむ事はできないと思います。罪の無い詐欺師人生。是からが本番です。





 6月上旬」ヒットアクセス。
◆梅雨期ではあるが、里川となる本流の水位は平水となる。水温は15度。川岸の葦の葉が、既に50cm程に伸びてくる。いつもながら、川沿いの空き地で車中泊。AM:4:30分。起き抜けと同時に、早速身支度してポイントに急いだ。タックルは、フェンウィック6FUライトアクションロッドに、ABUカーディナル33G。ラインは、6£100ydをストック。クリップ無しスイベルを、5gスプーンのヘッドリングに直結。

◆本流域の流れは、中洲も有れば小さな沢の流れ込みもある。その中で、キーポイントになるのが流芯と、その両側の流れである。しかし、周辺状況だけでは水中の着き場を把握できない。ベストポジションとは、川底の変化を素早く読み取らなければ、ヒットアクセスには到達できないのである。
或る日。尺上の大ヤマメが、足元まで追って来た事があった。もう少しで喰らい付くほど接近していたのに、最後のチョイスでもタッチングすること無く、反転を二度繰り返された。どうして見切られたのか。擬餌鉤のバイブレーションは魅力的でも、食性を動かすまでの命色(命を育む色)が無かったと後日知る事になりました。


「水中のストップポジション。」yamame-hit
◆川底に突起した岩やゴロタ石によって、水流が緩和する場所である。
その現れは、水面の波紋となって教えてくれる。キャストされたルアーが、山女魚の鼻先を過ぎった瞬間、小魚と意識した山女魚が捕食体制をとる事になる。そのタイムラグが、ヒットアクセスに大きく左右してくるのです。命を掛けて生き抜く山女魚は、瞬間時に餌か不可を判断する能力を持っている。その時間が長くなればなるほど、見破られる結果となる。だから、擬餌鉤を見せたら素早く咥えさせるしかないのだ。

この日。追いすがる山女魚に見惚れて、二度も過ちを繰り返したために失敗。
抱きたい性を剥き出しに、偽物を差し出し返されたにも拘らず、又しても懲りずに贈り届けるなんて最低でしょう。
一度ダメなら二度目は新手を使わなければ、最後には見向きもされません。
こんな時には、素早く別のパターン(重さと形)。決め手は、色気(カラーバリエーション)で誘うのが極意。



「色事師入門」
熟女魚model-manami
◆イワナの場合、尺上と言わず山上湖なら2尺にも育ちます。
しかし、熟成度が5年未満と余りにも早熟な山女魚は、尺上を熟女魚と称されるほど見事な魚体となります。その魚体は、銀箔の純度を極限として何処までも銀無垢と化している。側線には、夕日の如くオレンジの閃光が迸り、透き通る青白い光のリングが散りばめられている宝石魚だ。

人には、自己顕示色という性がある。赤い色モノには、食欲。性欲。怒り。
等、など...。獣全て(身の色。卵色。生殖器)に通じる意味する色といわれる。食欲をそそる色彩には、ワンポイントレッドの食彩を必ず盛り付けるでしょう。

◆性欲には、何故かピンクの暈し紋様(ビラビラ)。怒りは、血(純血)を表している。これらを、陽の元に照らせば自然色となる。しかし、闇の中に灯したならネオンの海に浮かぶ事になる。
大気と陽気の世界には、同じ色彩でも日によって感じる色気は微妙に異なる。其れが、心の隙間であり邪念の入り込む余地となる。どちらに塒を構えるかで、山女魚と街熟女とに名称は異なるが、己の色と熟女魚の色が絡んだ時こそ「マッチングカラー」となり抱くことができる。熟女道のアクセスは、人生裏表その殆どが同じ道程かも知れない。

それじゃ!! 次回を、おっ楽しみに! Back  ※ ご感想をお気軽にどうぞ!