[信夫温泉OFFICIAL HPはこちら。]  <<このHPはヨシ爺ORIGINAL MAGAZINEです。>>  Outdoor Planner
       by yoshio.w
鶴沼川
伊南川
闇川
中瀬川
茂ケ沢
最上白川
荒川
玉川
小又川
桧木内川
大石川
寒河江川
役内川
巨大魚伝説

◇奥羽山脈の吾妻連峰には、岩魚棲む隠し沢が行く筋も流れている。
眼下に、福島市を見下ろす源流帯には多くの温泉が露出して渓水に彩を添えているが、渓魚にとっては棲み難い環境にある。
しかし、小さな湧き水のある沢伝いに至っては硫黄の流失も少なく岩魚が棲息している事もある。そんな隠し沢を訪ねて、熊が頻繁に出没する源流の森に侵入を試みたのである。朝方の雨が上がり、蓑からの雨滴を避けて背中にずらした蓑姿が印象的。
藪漕ぎ◇金子光治さん60歳。
温泉リゾート会社の施設担当として、各地の山間の奥地を仕事場としている環境にある。子供の頃から岩魚釣をしていたと言う彼は、職漁師としての実績もあった。今でこそ趣味としての釣りだが、その昔の面影を追って源流に分け入った。

◇吾妻山の中腹に、木通沢(アケビ沢)と言う地名がある。
この地区には、古くからの源泉吹き出しがあり信夫温泉をリニューアル中だった。
傍を流れているのは、生き物が生息しない須川が流れている。そこから、さほど離れていない場所に隠れ沢が存在した。小さな渓流なれど、温泉成分は微量らしい。

◇林道から、人の足が踏み入れられていないようなブッシュの中を歩き続ける。
後ろから眺めていると、まるで仙人か猿の如くだった。音もさせずに歩く足には、長い地下足袋?腰には年期の入った竹籠(再放流なので格好だけ)。編み笠に蓑を着ている姿は昭和初期の職漁師だった。

岩魚を追う。◇使用している竿は、10尺ほどの布袋竹だ。
切り取ってきたら、炭火で曲がりを修正しながら油ヌキを完璧にする。布で何度も油をふき取り艶を出していく。昔の糸は馬毛を縒り糸にして使用していたが、今では市販のテンカララインを使う。


◇毛鉤は自慢の比内地鶏羽毛だ。
各地の温泉レストランでは、独自に育成している食材を売り物にしている。比内地鶏も自家育成だから、ロードアイランド系は最高の蓑毛になる筈だ。
ハリスは、1.5号をセットしていた。
その全長は約3m。藪の中では、提灯釣りスタイルにもなると言う。日本独自の毛鉤つりは、狭い渓流をイメージしてマッチングしているのだ。その手法は、一本の毛鉤でも浮かし釣り。ある時には白泡の流れに沈めたり、逆引きまでしてしまう恐ろしいほどの匠技だ。
抜き上げ。◇毛鉤を流れ際に撃ち込んだ。
毛鉤が着水して数秒後、下腹の黄色帯びた源流岩魚が宙を舞って引き抜かれた。何という早業なのか、あっけに囚われながらもどうにか被写体に納まった。

次の落ち込みからも、無造作に釣り上げる。
このテンカラ鈎には、返り(バーブ)が無い。だから、糸を緩める事はできないので、咥え込んだら素早く抜き上げてしまうのだそうだ。獲物を手にすると、水に手を差し入れて(温度降下)から、一秒も掛からずに再放流してしまう素早さは、まさに職業的神業。
ヤツラは、少ない水量の中で必死に生き抜いているのだと言う。他の裕福な渓流から比べると、硫黄成分で餌も少なめだ。
昭和50年代頃までは、数釣りもできたそうだ。
今では岩魚の顔を見るのが楽しみだと、ポツリと言った。遥かなる山の住人である岩魚。
いつまでも、その魚影を確認したいとも言っていた。
落ち込み■ブナの原生林からは、各所から沢水が流れ込んでいた。硫黄成分を中和しているのかもしれない。気丈にも生きる源流の岩魚たち。いつまでもその姿を残して欲しいものである。 マゴタロウ虫■この隠し沢には、水棲昆虫も確認された。ヒラタ系カゲロウは、全般的に小さかったが、マゴタロウ虫は数多く見られて巨大になっていた。
天戸川■信夫温泉近くには、フライフィッシングに最適な天戸川がある。
チョークストリーム(緩やか)な流れのターゲットは美しい山女魚だ。
7F〜8F以内の#3&4番DTライン。
お勧めフライは#14番ブラウンパラシュート系フライでOK。
リーダーは、少し細めの9F5X.ロングテペットは必要ないが、フライが見切られたら直ぐにフライチェンジする事を忘れずにしたいものだ。
■川沿いに道があるので、釣り上がりながら移動すると帰りが楽です。
どうも歳のせいか、ハードな渓流釣りはくたびれますのでね。
阿武隈川漁協管轄。釣券は各釣り道具店で購入できます。
※湯治のお客様には、FISHING GUIDEもOKです。